100歳以上の高齢者の人数は??
2022年9月1日時点の住民基本台帳
に基づく100歳以上の高齢者数は
なんとなんと9万526人!!
確かに世界有数の長寿国日本なんだけど
圧倒的に矢張り女性が全体の89%
占めてるんだって!!
国内で最高齢の女性は115歳
男性は111歳
人口10万人あたり
100歳以上の多い県はと言うと
NO1:島根県
NO2:高知県
NO3:鳥取県
逆に少ない県はと言うと
NO1:埼玉県
NO2:愛知県
NO3:千葉県
何故男性に比べて女性は長生き??
理由として、先天的ないし生物的要因と後天的ないし社会文化的要因があげられる
社会文化的要因が男性を短命にする
個人の所得や家族状況、友人・知人とのつながり(社会的ネットワーク)などの「個人の社会・経済要因」と、国の政策や職場・コミュニティーでの人のつながりの豊かさ(ソーシャル・キャピタル)を含む「環境としての社会要因」があります。これらをひっくるめて「健康の社会的決定要因」と呼びます。
現代の病の大部分がストレスによると言われているが、仕事のストレスから心身の健康を損ねるのは圧倒的に男性だ。仕事が忙しいために人間ドックに行く時間が取れない、体調不良なのに医者にかかる暇がなく、やっとかかった時には、かなり重症という働き盛りの男性も少なくない。
ひと頃、中高年男性の自殺が問題になったが、その多くは仕事がらみである。倒産した自営業主、リストラにあったサラリーマン、中には昇進した結果、仕事の責任が増えて鬱状態に陥り自殺するというケースもある。上司の不祥事の責任を取らされて、自殺に追い込まれるというのも日本の官僚機構や企業組織の特徴といえよう。しかし、仕事の責任を負って女性が自殺をするという例は聞いたことがない。
交通事故や労働災害に遭って命を失うのも、男性に多い。これは、男性のほうが長距離運転や建設作業といった危険な仕事に就く確率が高いからである。仕事を離れても、男性は危険なスポーツやレジャーに挑戦する。登山で遭難したり、波にさらわれたり、カーレースで命を失うのも、圧倒的に男性だ。
生活習慣にみる男女差も、男性の命を短くする。仕事のストレスから酒やたばこの量が増え、外食が多いために塩分や脂肪分を摂取しすぎて高血圧やメタボになったり、アルコールの量が増えて胃や肝臓に障害を来たす。
栄養学者の中村丁次は、女性が長生きである理由として、女性が自分で買い物し、調理し、お喋りをしながら食べることをあげ、長生きをするためには食生活を女性化することを勧めている3)。
平均寿命と健康寿命
日本は世界でもトップレベルの長寿国である。しかし、引き延ばされた人生が、心身ともに健康でなければ、決してQOL(生活の質)が高いとは言いがたい。そこで最近では、身体的にどれだけ自立しているかを測る健康寿命が注目されるようになった。
健康寿命とは、他者の助けを借りることなく、日常生活を営める期間であり、ADL(入浴、着替え、食事などの日常生活動作)やIADL(買い物、料理、金銭管理などの手段的日常生活動作)によって測定する。図にみられるように、平均寿命では女性が男性を大幅に上回るが、健康寿命の男女差は少ない。2016年についてみると、平均寿命と健康寿命の差は、男性では8.84年であるのに対して、女性では12.35年。女性は、引き延ばされた人生の最終段階を要介護の状態で過ごす期間が長いということになる。
老いの受け止め方
1. 個人は老いをどう受け止めるのか
老いをどのように受け止めるのかには、男と女で違っている。「もう年だから」とか、体力や気力の衰えを自覚し、「自分は若くはない。年寄りだ」と認知することを老年自覚(age identification)ないし老性自覚と呼ぶ。男性に比べて長生きであるにもかかわらず、女性は男性よりも早い年齢で老いを自覚する。それは、女性が男性よりも鏡を見る機会が多いからではなかろうか。男性の多くは、お腹が出て、しわやしみができ、髪の毛が薄くなっても老いを自覚することが少ないような気がする。ところが女性の場合には、鏡を見るたびに、しわやしみ、白髪などに嫌でも気づかされる。洋服を買う度に、試着室の鏡の前でためつすがめつ自身の体型の変化をチェックするのは、もっぱら女性だ。
もう1つ、性別役割分業社会では、女性には弱音をはくことが許される。庇護されるべき性と位置づけられている女性は、年齢を理由にして責任のがれをすることが少なくない。それに対して、男性には弱音をはくことが許されない。とりわけ職場において心身の不調を訴えることは、ただちに降格や責任のないポストへの左遷につながる。弱音をはけない男性は、医療機関にかかることが遅れ、気がついたときには手遅れということになりやすい。
お茶の水女子大学21世紀COEプログラムが小田原市の中年女性(45~64歳)とその夫を対象に実施した「ミドル期の危機移行に関する調査」(2003~2004年)4)では、どのような変化を老いのきざしとして自覚しているのかを尋ねている(複数回答)。夫妻とも、7割以上があげているのは、「白髪、髪が薄くなる、髪が抜ける」と「老眼、細かい字が読めない、目が疲れやすい」である。妻が夫を大幅に上回るのは、「しわ、しみ、たるみ」(妻66.5%、夫43.6%)や「おなかがでる」(妻53.9%、夫30.5%)で、容姿へのこだわりが強いのに対して、夫は「体力が衰える、疲れやすい、徹夜できない、疲労回復に時間がかかる」(妻56.4%、夫66.7%)などそれまでの活動が続けられなくなったことへの嘆きがうかがわれる。こうした相違は、「外形によって評価される女性」すなわち「見られる性である女性」と「仕事によって評価される男性」すなわち「活動する性である男性」という社会文化的につくられた男女のイメージ差に由来する。
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